Updated: May 12, 2022
こんにちは、メンバーのマイノです!
今回は、今年三月に設立されたばかりの、フェムテック※商品を取り扱う会社「LapYS(ラピス)」の代表取締役兼CEO長谷川遥花さんにインタビューをしてきました!
※フェムテックとは、女性特有の身体やメンタルに関する悩み(生理、出産、育児、更年期等々)をテクノロジーで解決する商品やサービスのことです。
LapYSについて
「Love and protect yourself(自分を愛し、自分を大切にする)」に由来する社名。
女性をサポートし、社会の希望の光(デンマーク語で「Lys」)となることを目指している会社です!
Q.フェムテックに関心を持ったきっかけは何ですか?
長谷川さん:自分自身が生理不順で、病院にも行ったんだけど、「健康だからピル飲んで長引かせて…」っていう感じで。でもピルって不安だし、自分でも調べ始めて…あと受験の時!私は生理がすごく重い方なんだけど…学力よりも生理の方が不安で。だからどうにかしなきゃ、と思って自分で調べたのがきっかけかな。
ハナノ:成程…他人にもあんまり言いにくいですしね。
長谷川さん:そう!相談できないし…って。
マイノ:病院行くのもちょっと…って気が引けますね。
長谷川さん:産婦人科の検査も割とハードだからあんまり受けたくはないですよね。
Q.フェムテックに焦点をおいて起業しようと思ったのは何故ですか?
長谷川さん:タブー視されがちな話題で、誰もやりたがらないっていうイメージがあるから、だからこそ「自分がやらなきゃ」と思ったことがきっかけかな。あと「どうやって広めるか」っていう販売戦略が割と重要になってくる分野だから、やりがいを感じたっていうのも…経済学部として。
Q.経営やその準備のなかで性別による固定概念やバイアスを感じたことはありますか?
長谷川さん:逆に、覆されたかもしれない!
マイノ:自分の中の?
長谷川さん:そう、男性って割と生理とか興味ない感じで、あんまり男性でこの分野に取り組んでいる人はいないのかなって思ってたんだけど、割と仕入れ先の方とかで積極的に調査して、わからないながらも共感しようと頑張っている方がいて。それは素敵だなあと思うし、もうちょっとそういう人が増えればいいなって思いました!
マイノ:結構ネガティブな方に感じる経験談の方が多いと思うんですけど、ポジティブな感じ方を聞くのが初めてなので新鮮です!
Q.フェムテックが持つメッセージとは?
長谷川:フェムテックってやっぱり、女性の健康課題を改善するって言うことで。女性も含めて「誰もが自分らしく輝ける」ようにエンパワーメントするっていうのがフェムテックの持つメッセージだなって思う。それから、生物的に女性が持つとされる悩みを解決することで、女性だからってあきらめたりすることがなくなればいいなと思って…どんな性質を持って生まれようとも、自分らしく幸せになれる社会がこれからできていけばいいなって思っています。
マイノ:私たちの団体が考えているところと通じるところがありますね!
長谷川さん:ジェンダー論をすこし学んでて。ジェンダーの話って価値観が人それぞれで、どこまでが良いのか悪いのかが違うから難しい話題だなとは思ったんだけど、実際に学んでみると「へえそうなんだ」っていうことがたくさんありましたね!
マイノ:私の友達も「大学でジェンダー論取れてよかった!」と言ってました!調べたり勉強することはやっぱり大事ですよね。
長谷川さん:うんうん、ツイッターとかでたまにジェンダー論「風」に意見を言ってる人もいるけど「ちゃんと調べてから言おうよ!」って思うよね!
ハナノ:確かに大学の授業で学んでてそういう人を見ると「ああ…知らないんだな」って思うことありますね!
長谷川さん:そうそう!「これは良いのかな」とか「どうなんだろう?」っていうのがたくさん出てくるからやっぱり難しい分野だなと思う。
Q.フェムテックを広めるために教育に何ができる?
長谷川さん:そうだね…最初はやっぱり定期的にフェムテック関係者が講演に行くとか、それこそ出身校にいくとか…でもやっぱり最終的には、保健の教科書とか充実させたほうが良いんじゃないかなって思いますね。
ハナノ・マイノ:確かに!
長谷川さん:フェムテックについて自分で調べる中で、「え、これ大事なのに学校で習ってない!」こととかすごくたくさんあって。特に性教育とか。あと海外だと親から子供に伝えるのが一般的なのに日本ではそれもないし、学校でも習ったかって言われると「こんなの知らない」っていうことがあって。やっぱりタブー視されてるからこそ誰も教えてくれない。でも健康を守るうえではすっごく大事なことだから、そこはちゃんと充実させたいなって。私とかが声を上げることで、段々そういう世論が盛り上がってくれれば教科書とかも変わってくると思うから、それが大事だなって思うし。
マイノ:ぜひ、講演にいらしてください…!諸手を上げて喜びます…!
ハナノ:うちにもぜひ!
長谷川さん:はい(笑)
Q.伝えたいこと、メッセージなどあれば!
長谷川さん:そうだね…さっきも言った通り、声を上げれば、自ら立ち上がってみれば、協力してくれる人もいるし、何か変えられる力になると思うの。私は「悩みこそアイデアの種」だと思ってるから、1人で抱えこまないでほしいなって。私のDMでもなんでもいいから声を上げてくれればいいなって思う!
マイノ:いい言葉を頂きました!
長谷川さん:よかったです!(笑)あと、フェムテックって今すごく急成長してる分野で、女性の健康を守るうえで良い商品やサービスが続々と出ているから、LapYSの活動を含めフェムテック全体に注目して見ててくれたら嬉しいなって思います!
LapYS商品の紹介
〇吸水ショーツ(写真左下)
長谷川さんおすすめポイント!
・吸水量は90㎖と抜群なのに薄い!生理前後、特に終わりかけくらいのときはこれ一枚で十分。多い時は生理用品を重ね付けできるようにすき間もある!
・一番の推しポイント>>スタイルアップ効果付き!
・切りっぱなしになっているためタイトなズボンやショートパンツを履いても跡が見えない!
・実は(レースじゃないけど)テンションが上がる模様入りデザイン!
〇膣洗浄器(写真右上)
〇潤滑ローション(写真右上)
〇デリケートゾーンケア(写真右上)
〇店舗ではアロマオイルのセルフ調合もできます!(写真右下)
長谷川遥花さん
LapYS公式ホームページ
伺った店舗
LapYS Ginza店
銀座駅丸の内線改札からC3出口左手
◎インタビューを終えて
運営内容とは少し離れた質問にも答えていただき、色々なお話を伺うことができてとても有意義な時間を過ごさせていただきました!フェムテックを通して女性の健康課題解決やエンパワーメントに真剣に取り組まれている長谷川さんの想いが伝わってきて、憧れと尊敬の念でいっぱいです。同世代として、長谷川さんのような方がいらっしゃるのは本当に心強いなと改めて感じました。
また、今回は叶いませんでしたが、お店には吸水ショーツをはじめ購入したい商品がたくさんありました!お店に行くのが難しい方も、オンラインストアがあるのでホームページのリンクからぜひ見てみてください。性別にかかわらず、今の身体的な悩みを解決する製品があるかもしれません!
今回お話しして頂いたことも含め、私達Youth Gender Studiesも「すべてのひとがありのまま、自由に生きられる社会」を目指してこれからも活動を続けたいと思います!
長谷川さん、本当にありがとうございました!